2020/03/29 ハットホルダーの作成

2月中の実施を考えていたボーイスカウトの制帽を収納するハットホルダーの制作でしたが、2月最終週の隊活動にはスカウトの都合が付かず、3月に入ってからは新型肺炎流行に伴う活動自粛で隊集会を約一ヶ月延期していました。
まだ、新型肺炎の流行の可能性が低くなったわけではないのですが、屋外での木工工作ですので、3月の最終日曜である本日(3/29)に隊集会を実施しました。

ハットホルダー

(参考)くたびれた旧スカウトハット

ご存知のようにボーイ隊の制帽は、フェルト製のマウンテンハットなので、新しい間はツバもピンとして良いのですが、保管状態が悪いと徐々に形が崩れて、くたびれたようになってしまいます。
特にキャンプ等に行った際には、テント内にハットの置き場が有るわけで無く、気がついて見れば重いリュックの下敷きになっていたりで、尚更、くたびれ感が加速します。
昔は、そのヨレヨレ感が良かったりしたのですが・・・、今は余り珍重されないみたいです。
そこで、スカウトハットの型崩れ防止と保管場所の確保の為に、ハットホルダーの作成と云う事としました。

材料と図面

図面
ハットホルダー設計図

元となるハットホルダーの設定図は、ボーイスカウトの需品部で販売しているハットホルダーを参考にして寸法取りして作った設計図を使用しました。
材料は、近所のホームセンターで手軽に手に入る4ミリ厚のシナベニヤ板で、ハットを挟む上板と下板に使用します。
スカウトハットの生地の厚みも4ミリ程有るので、上板と下板の間に入れる板は少し厚めの6ミリのベニヤ板を用意しました。詳しくは設計図面等を見てください。

作成作業

で、満を持して望んだ隊集会ではあるのですが、新型肺炎への警戒感が少し前より高まってきている状況ということもあって残念ながら参加者は中2のN君1名のみでしたが、予定通りハットホルダーの作成に挑戦しました。

墨入れと材料切り出し

先ずは、シナベニヤの板から、設計図に従ってハットホルダーの上板と下板を計測して切り出します。
単純な形ですので、ベニヤ板に線を入れていくのは造作の無いことですが、採寸した線に従って、いざ板を切り出そうとすると、これがナカナカ手強い!
板が薄くて柔らかなので、ノコギリの刃が板に良く食い込み過ぎてスムーズには刃が進まない。ノコギリの角度を変えたり、挽くストロークを短く早く手を動かしたりしながら、試行錯誤しながらも切り出し成功。

取っ手部分と表面研磨

次に取っ手部分は、ドリルで小さな穴を開けて、その穴に糸鋸の刃を通して、手が入る大きさに切り取ります。糸鋸盤を使用したのですが、旧式な機械なので、糸鋸の刃を付けたり外したりするのに、結構手間取って居たようです。

上板・下板に引き続き、二つの板の間に挟む板も切り出し、後は木工ボンドを使用しての組み立てですが、割と表面が綺麗なシナベニヤではありますが、手で触ってみると少しザラザラとします。ここにフェルトのハットを挟むとなると、出し入れする度にベニヤ板のザラザラ表面とこすれて、毛羽立ってハットにダメージが有りそうなので、出し入れの際にハットが触れそうなところ中心に、研磨スポンジで軽く擦ります。上板と下板を接着してしまったら内部は磨けませんので、その部分は割と念入りに・・・
外側や周囲のザラザラした部分は、完成後でも磨いたりすることが出来るので、それらの部分については自宅での宿題です。

接着・完成

ハットが触れる板表面を軽く磨くことが出来た後、上板・下板と間に挟む板を木工ボンドで接着し、後は30分程度乾燥させて、ハットホルダー一台(枚)の完成となりました。

今回は参加スカウト1名分の作成でしたが、4月中に行う次回の隊集会では、今回参加のN君を中心に、他のスカウトの分も作りたいと思います。
ハットホルダーはスカウトの制帽を保管収納するのに有って便利なものですので、ご参加よろしくお願いします。

(4月の予定については、後日ご連絡します。)

コメントは受け付けていません。