境内諸堂

法雲寺の境内はじめ、周辺に点在する関連の諸堂及び、藩公御廟などのご案内。

山名氏史料館『山名蔵』

山名蔵は法雲寺に伝わった山名氏所縁の文物を展示保管するために、山名豊国公350年遠忌を記念して昭和45年に開館しました。その後、全國山名氏一族会が発足により収蔵品も徐々に充実して、旧来の建物では収蔵することが出来なくなり、平成3年に現在の『山名蔵』へと建て替えられました。
また、令和元年10月には漆喰と塗装の補修をメインとする修繕事業を行い、外装の化粧直しを終えたところです。

山名蔵についての詳しいことは、こちらLink より、ご覧下さい。

藩公山名氏の御廟

村岡周辺には村岡山名氏歴代を御祀りする廟所が一二峠御廟・坪谷御廟・桜山御廟と三箇所あります。

法雲寺周辺の地図

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一二(ほい)峠御廟

一二峠御廟寛永19年(1642)三代・矩豊公が入部され、新たな村岡藩作りを目指された折に、初代・豊国(禅高)公の御廟を京都妙心寺・東林院より分祀し、藩内の人心を結集するための聖域として整備されました。
以来、三百数十年がたった現在でも地域の人々には「禅高さん、ぜんこうじさん」と親しまれ、お守りされています。
平成19年には参道石段の整備と練塀の新設の平成回収工事を皆様のご協力を得て整備できました。

(場所:香美町村岡区萩山)

一二峠御廟
練塀が新設された。昔(昭和30年代頃まで)は豊国公の墓石を削って煎じると「丸二毛虫の毒消し」になると言われていた。 

壺渓御廟

壺渓御廟壺渓(坪谷)御廟には名門山名家の名に恥じぬ三代・矩豊公から十代・義問公までの勇壮な墓石が整然と並んでいます。
但馬の田舎の小藩には似つかわしくない、従三位の格式を今に伝え、戦前は県の文化財に指定されていました。
また、山名四天王と呼ばれた太田垣・垣屋・八木・田結庄等の墓地も主君を守るように下段に控えています。

(場所:香美町村岡区水上)

下段に山名四天王のお墓、上段が藩主
壺渓御廟パノラマ

壺渓御廟パノラマ

桜山御廟

桜山御廟桜山御廟は陣屋があった御殿山の中腹にあり、11代から13代まで明治以降の山名家当主の御廟となっています。
目を引くのは11代義済公のお墓には戒名が刻んでなく、「故村岡藩知事源朝臣義済」となっています。明治最初の廃仏毀釈の影響かと想像が出来ます。

(場所:香美町村岡区殿町 御殿山)

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